きもののガード加工の可否、メリット、デメリット


 様々な着物や帯、そして祇園祭の鉾の飾りの緞帳などにも加工できるガード加工ですが、皆さんはどういう印象を持でしょうか…?
 ガード加工の仕組みは簡単に言うとフッ素加工です、フッ素という元素的にすごく安定した物質であり、他の分子と結合しないということ。結合しないということは他の物質が付着しにくい=汚れないというわけです。
 あの貴重な祇園祭の緞帳などを加工もされているガード加工ですので信頼はできます。とは言うものの、きもの関係者のいろんな色んなお話で敬遠されていることが多いようで確かに何となく絹の風合いが無くなってしまうような気がしますが…。
 きものや帯のガード加工はメリットとデメリットを理解した上でご自身の着物ライフに即して加工する、しなを選択したいと思います。
◎ メリット
 メリットの筆頭はとにかく手入れが簡単ということ。たいていのガード加工の会社は自社のガード加工をした着物はシミ抜きが無料、またはかかったとしても1000円〜2000円程度。ただ加工の窓口となる呉服専門店にもよりますので一概に値段は言えませんが格安で対応できることは確かです。
少しの衿のファンデーションの汚れや食事の時のソースに数千円もかかってしまう着物の染み抜きの現状を考えると、おそらく2〜3回ぐらい染み抜きに出せば十分元が取れる価格設定ではないかと思います。
◎ デメリット
 1番に言われるのが加工することによって生地が固くなるかどうかというと、結論から言うと固くなります。
ただこの生地が固くなるという感じをほとんどの方は判らないとと思います、もちろん指先に敏感なセンサーを持っている織職人さんや悉皆屋は簡単に区別が付くと思います。のでガード加工のある品は我々素人には小さな「加工済み」で見分けをいています(ほとんどの会社は加工済みタグを付けます)。
また、加工会社は「効果は半永久的」といいますが、着る頻度によってはかなり短い間で効果はなくなりますので、この「半永久的」のも?です。そして着物を着ていて一番汚れるのは袖口や衿山の部分の擦り付けによる汚れでそういった類の汚れはガード加工してようがしてなかろうが防ぐことはできません。
 又、最後に染め替えがむつかしいということ。業界では「ちゃんと加工を落とす薬品もあるので問題無いですよ」といいますが、実のところちょっと?です。
 現実として、あまりお着物をお召しでない方には、重要無形文化財レベルの結城とか宮古上布とかはガード加工するのはもったいないような気になりますが、ごく一般的な着物に加工するのはお薦めです。
 私事ですがガード加工は致しません、確かにお手入れの料金にはですが着物のお手入れでこじれる事があり、手直しもむつかしいので、出来るだけシーズン中に着通しシーズンの終わりに洗い張り、お仕立てをします。ただ帯に関しては物により加工を施しています。
 さて最後に メリット、デメリットをよく考えて、自分の着物ライフを考えた上で加工するかどうか選択するといいでしょう。


























posted by kimono 1 at | きもののお手入れ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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