冬の京都で浴衣を着る観光客


冬の京都で浴衣を着る観光客という記事を読んで

「”冬でも浴衣”の観光客を歓迎する京都の罪」というタイトルで執筆されたもので要約すると、
京都では冬なのに浴衣を着て歩く観光客が多数みかけますが、いかにも安価なド派手は原色の柄、生地はぺらぺらのポリエステルの着物を外国人観光客に着せて、また浴衣なのにボリュームのある帯を合わせて、こういったまがい物を日本の伝統衣装と錯覚してしまうことを危惧しています。あまり詳しく書くと著作権上好ましくないのであとは上のタイトルで検索してご一読ください。
 
 実はこの文章を書いておられるのは外国人。もう一人日本人の名前も書かれているので共同で書かれたものかもしれませんが、おそらくお二人とも着物が大好きなんでしょうね。そしてもちろん日本文化も大切にしたいと思っておられる。それもそのはず、その外国人の方は東洋文化を研究しておられるので東洋、とりわけ日本の文化については我々日本人よりも詳しく、愛情を持っておられるのかもしれません。
 このコラムの筆者は、悪い言い方をすればこのような「まがい物」の着物を着て上っ面の日本文化を体験してその国の文化を分かったような気になり、結局それが文化を破壊してしまうのでは、と主張しておられます。

 確かに京都の観光名所に行くと、冬でもぺらぺらのポリエステルのド派手な安っぽい着物を着た観光客が多数おられて、カメラマンも同行して写真を撮っているのをよく目にします。私からすれば冬でなくても今のこの暖かくなってきた時期でも「寒くないのかなぁ」とは思いますが、たかが外国人観光客の浴衣ぐらいいちいち目くじら立てなくても、と思います。寒そうなのでコートぐらいは着た方がいいんちゃうん?とは思いますが、どうやら話に聞くところによりますとコートもレンタルする店もあるようですが、別料金になっていて、また浴衣の柄に比べてコートはいまいち可愛くなくて、わざわざお金をかけて着物の可愛い柄を隠してしまうのは嫌だ、と敬遠されてしまうようです。そしてだいたい目につくのは一番初めに書いたように大きめの柄のド派手の原色の浴衣で伝統的な着物の「はんなり」「優美」とは少しテイストの違うものが提供されておりますが、これも外国人には淡い上品な柄は敬遠され、力強い色、柄のものが好まれるようです。

 日本での着物体験をとっかかりに日本に親しむ方が増え、そういった方々と一緒に世界の服飾文化や感覚を融合させてこれからのこのグローバルな時代のなかでまた一つ進化していくのもまた興味深いのではないか、と思います。たぶん100年、200年後の着物はまた今とは全く違うものになっているんでしょうね。


posted by kimono 1 at | きものを楽しむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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