着物のミシン縫いと手縫いの違い


◎ ミシン(ハイテク)仕立のメリットとデメリット。
 きものと云いますともちろんお仕立てする必要がですが、お仕立は大まかに分けてミシン仕立てと手縫い仕立ての2種類がありますのでこの両者の違いについて書きたいと思います。
 ミシン仕立ては別名ハイテク仕立てといいまして、すごく大がかりなコンピュータ制御の工作機械のような精巧なミシンで、主に直線部分をだだだだーっと縫っていきます。
 昔ながらの手縫いに慣れ親しんだ方には少々違和感があると思いますが、これがかなり精巧な機械で、ミシン仕立は着にくいなんて言われたことは昔のことです。それにミシン仕立でも一番大事な衿の部分は手縫ですし、ミシン仕立=仕立てが悪いは古い考えです。
とは言うものの、何でもかんでもミシン仕立がいいのか、というとちょっと待ったです。
 洗い張りや染め替えなどの時には一度解いてしまう必要がありますが、しっかりと縫っいますので解くのも少々時間がかかります。時間がかかるぐらいなら頑張ればいい事なんですが、何よりも一番のネックはミシン針は通常の縫い針よりも太い縫い針を使うことによる生地に大きく穴が開いてしまいます。大きな穴といっても破れるような穴ではないので普通に着るには、まったく問題はありませんが、寸法直しをして縫い目が表に出た時にやや大きめの穴が開いるともあるかと思います。
 でも、解くのが時間が掛かるということは丈夫に縫てあるということですから、洗濯機でガラ、ガラ回すような着物や、仕事用に使う丈夫さを求められる着物だとミシン仕立がお勧めです。そもそも合繊の着物ですと、縫った跡の線がバッチリついてしまうた、、仕立替え自体しにくい物で、洗い張りやサイズ直しをしようにも出来ないので、「もうサイズ直しはしない」と割りきって丈夫さに主眼をおいてミシン縫いにするのは賢い選択と言えます。
 一方、手縫いのメリットはというと、解きやすいので仕立て替えしやすいことが一番のメリットですが、もう一つ言いますとやはり機械ではできない緻密さでしょうか。一流の職人さんにもなりますと、生地の収縮率まで考慮して生地が落ち着いてきた時に一番着やすいように仕立てると言われます。
 ミシン縫いというとなんとなく荒っぽく縫われてしまうような気がしますが、昔と違いそれは間違い、今はすごく良くなっています。今のこの時代、質の良くないものは自然と淘汰されますので、ミシン縫いといえどただ安いだけでは生き残っていけません。
 合繊の着物や洗い張りをして縫い直す予定が全くない場合は、手縫いだけにこだわらずミシン縫いも選択肢の一つと考えて、着物の素材や将来譲る予定がある、なし、などによって賢く縫い方を選択するという時代になってきたのではないかと思います。
 でも、手縫いは着物のロマンといいますか様式美ですねー。







posted by kimono 1 at | 日本の手仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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